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6章:当たり前の幸せ
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あの奇妙な出会いからあいつは俺の家に住む事になった。
「家に帰らなくていいのか?」
「帰りたくないんです」
「じゃあここに居れば」
「それは悪いので…」
「あっそ。行くあてあるの?」
「ない…です」
「じゃあ外で寝れば。それとも金あんのか?」
「…」
「それが嫌なら此処しかないだろ」
っていう会話だった。
俺は17:00―23:00のシフトで居酒屋で働いている為こいつとは休みの日以外は朝昼しか顔合わせない生活だ。
今日はあの日から2日目の3月15日。
時間は16:00。いつものように家を出る
何も変わらない日常だが、この2日間で変わった事
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
このやり取りだ
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