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3章:狂った思考
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自殺騒動の時とは対照的な静かな空間
ここは俺の部屋
真っ白な空間の真ん中にある黒く楕円形のシンプルなテーブルの向かいには、自殺騒動の張本人の女が正座して下を向いている
落ち着いて話せる場所…という考えから俺の部屋に行き着いたのだ。
普通なら今日知り合ったばかりの男女が一人暮らしの男の家に上がり込んだらやる事は決まっているが、俺達は状況が全く違う。
「あの…」
先に口を開いたのは女の方だった
「さっき言ってた事…本気ですか?」
「ああ…殺してあげるって事?」
「はい…」
「本気だよ。だって死にたいんでしょ?」
淡々と話す俺に
「でも…そんな簡単に言うけど私を殺したらあなた捕まりますよ?」
さっきまで自分自身を殺そうとした女が何を言ってるんだと少し可笑しくなった
その思いが顔に出たのか
「何か…可笑しいですか?」
と不愉快そうな顔で問い掛けてきた
「ああ!ごめんごめん」
また気まずい空気が流れる
「あの……」
続く言葉に俺は唖然とした
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