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64章:泥棒?
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64章:泥棒?
私の父は超若ハゲで
私が物心つく頃には
いわゆるザビエルハゲと言うやつでした。
父は夏の日は
必ずキャップをかぶっています。
なぜかと言うと
夏の強い日差しがハゲ頭に直撃して
頭部が暑くて耐えきれないらしいです
そして真冬は必ず家の中でも外でも
絶対に毛糸の帽子をかぶっています。
なぜかと言うと
頭に毛がないので
頭部が寒くて耐えられないらしいです。
そんな父の姿を
子供の頃から見慣れていたのですが…
ある日実家に里帰りした時
私は夜中に母に用事があり
夫婦の寝室に入りました。
母を起こす為に
布団で寝ている人間の顔を
確認しようとした瞬間…
『ぎゃ―――――――――( ̄□ ̄;)!!』
母は私の悲鳴で
ビックリして飛び起きた
すかさず私は母に
『泥棒が布団で寝てる――――(泣)』
すると母は私に
母『し―――
それ泥棒じゃなくてお父さん
』
私『は?なんで?
なんで覆面かぶって寝てんの?』
母『お父さん頭ハゲてるから
冬は頭が寒くて寝れないから
覆面かぶって寝てんの(笑)
あんた知らんかったっけ?』
知るわけないだろ――――ー(・∀・)ー
父は寒くなると
首まで隠れる覆面をかぶって
いつも寝ているそうです…
布団から顔だけだして…
よく友達とドンキーの覆面見るたびに
こんな覆面一体誰がどんな時に
使うんだろうね―?
なんて半分馬鹿にしたように笑っていたら…
身近にいました…
父でした…
こんなにも覆面を愛用している人…
父以外で居るんでしょうか?
ビックリしすぎて
何の用事があったか忘れてしまい
代わりに父の凄い寝方を知った
衝撃の日でした。
【25才位の体験】
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