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33章:赤い糸 (1/4)

33章:赤い糸

12月になった。


私は、Iのお客さんでいるのが

Iを騙しているようで心苦しくなってきた。


せっちゃんに会いに行っていることは言っていなかった。



だから、Iにメールした。



Iのこと、本当に好きだから

お金でIの時間を買うようなことはしたくない。

だから、もうIのお店には行かない。

営業もいらないから。




Iから、電話がかかってきた。

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色糸 ©著者:高田庵

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