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22章:出産 (1/2)

22章:出産

予定日を一週間過ぎた頃、
夜中お腹の痛みで目が覚めた。

感覚を図ると少しまばらだが
陣痛だとわかった。

朝まで我慢して彼を起こして
病院に向かった。

「子宮口、開いて赤ちゃん降りてきてますよ。今日のお昼すぎには産まれるね!!」

それから陣痛室に通された。

初めは耐えれる痛みだったが
促進剤を打たれた瞬間から
「あー」と声が自然と出てきた。

助産婦さんが、もう産まれるね!!
分娩室いこう!!

と言った。

分娩台に上がったら
恐怖心から体がブルブル震えた。

その時彼に
「しっかりしろ!!」
と言われて我に帰った。

子供も頑張って狭くて暗い道を
苦しくても必死で通ってくるんだ!!
私がリードしなくちゃ!!

そう思うと力が湧いた。

苦しい!!
痛い!!

頑張れ自分!!
頑張れ赤ちゃん!!

出てくるよ〜
もう力抜いて〜

体力も限界で、意識も飛びかけで、
下半身も麻痺してたけど
子供が出てくる感覚はあった。

ヘァー
ヘァー

おもわず吹き出すくらい
おもしろい泣き声を出してくれた
息子。
無事誕生しました!!

初めて我が子と対面…
ガッツ石松だ!!
だけどこの世で一番の天使だ!!
そう本気で思えた。
無償の愛を知った。

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愛ってなに? ©著者:PPちゃん

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