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11章:追憶 (2/8)

気がつくと僕は団地に居た。


目の前には懐かしい風景が広がっている。


これは…僕の部屋?


リビングに僕が居た。


これは9年前の僕?


大声をあげて泣き喚いている。


ああ、玲奈が居なくなった頃か…


玲奈が居なくなった現実を受け止められずに泣き喚いている。


『本当ニソウナノ?』


突如、男とも女とも判別出来ない声が頭に響き、辺りを見渡した。


…何だ?


『違ウデショ?』


違うって何が?


「……っ」


また…頭痛。


前回とは比べ物にならないくらいの強烈な頭痛に襲われ、思わず膝をついた。


ふと前を見ると幼い僕が泣きながらこちらを見ている。


その表情は尋常ではなかった。


何なんだ。
これは一体…


『……!!』


幼い僕は必死に何かを伝えようとしている。


何?
聞こえないんだ。


襲いくる頭痛に限界を迎え、僕はその場で意識を失った。


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鏡花水月 ©著者:ゆえ

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