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10章:慟哭
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アルバムを隈無くチェックするも玲奈の姿はどこにもなかった。
「……っ」
突如、強烈な頭痛に襲われ、参考書やアルバムが手からこぼれ落ちた。
痛みを堪えながら参考書とアルバムを拾った。
最近あまり寝れないせいだろうか。
頭痛を抑える為に深呼吸を繰り返した。
「おおぃ、いちぃ♪こんなトコで何やってんだ?」
振り返るとオジサンが数冊の本を小脇に抱え、立っていた。
どうしてこの人はこうも僕の行く手に現れるのだろうか。
「自習だったので少し調べものを。オジサンは何を?」
「オジサンはこれだぁ!坂本龍馬っ!これに最近ハマってるんだ♪」
オジサンは嬉しそうに坂本龍馬の伝記の書籍を数冊見せてきた。
「ちょっと!佐久間さんっ!ないと思ったらあなたが持ち出してたんですね!借りるなら貸し出し簿に記入して下さいっ!!」
タイミングよく通り掛かった図書館の係員さんが怒りを露にした。
「まぁまぁ、そう言うなよ。ちゃんと返すんだから問題ないべ?」
そういう問題ではない。
顔を真っ赤にしてわなわなと震える係員さんに物怖じする事なく、オジサンは新たに数冊の龍馬の伝記を手にするとまた謎の歌を口ずさみながら出ていった。
たまにこの人が解雇されない事が不思議でならない。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響き、慌ててアルバムを元の場所に戻すと図書館をあとにした。
結局、殆ど自習出来なかったな。
まぁ、午後からは繭がうちに来るわけだからその時にすればいいか。
いつの間にか頭痛も治まっていた。
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