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6章:再会 (7/7)

「小百合さんは元気にしているの?」


「ああ、元気だよ」


「いちは恋人は出来た?」


「ああ」


「そう…良かった」


何が良かっただよ。


人の気も知らないで勝手に消えて勝手に現れて…


「いつまでも姉貴ぶるのやめてくれないか?迷惑だよ」


「そうね…そうよね。もうあの頃と違うんだもんね」


どうしようもない苛立ちのやり場に困っているとタイミングよく“夕焼け小焼け”が辺りに鳴り響いた。


「…もう帰ったほうがいいわ」


「そうだな」


背中を向け立ち去ろうとしたが、玲奈に呼び止められ足を止めた。


「いち、ラベンダーの花言葉…覚えていてくれてありがとう」


「…記憶力は良い方だから。あんたはいつもここに居るのか?」


「…そうね。私はこの裏庭が好きだから」


僕は再び歩き出し、団地をあとにした。


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鏡花水月 ©著者:ゆえ

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