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7章:葛藤
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オジサンのマシンガントークに付き合わされ、気が付いたら昼休みもあと僅かになっていた。
「オジサン、僕はそろそろ教室に戻ります」
「おおっ!もうそんな時間か!海老フリャ〜ありがとなっ♪今度お礼に飲みに連れてってやるよ♪」
「…オジサン、僕は高校生なんで」
やんわりと断ると屋上をあとにした。
それにしても“海老フリャ〜”って…
オジサンは名古屋出身なのか?
午後の授業も案の定、身が入らず、終始上の空のまま終礼を迎えた。
今日は部活の日だ。
教科書を鞄にしまっていると繭からメールが入った。
【いち君
部活頑張ってね
今度マユの事描いて
ヌードは
だけど
】
精一杯明るく振る舞う繭を思うと胸が痛んだ。
【馬鹿
ありがとう
頑張ってくる
】
返信すると美術室に向かった。
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鏡花水月 ©著者:ゆえ
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