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6章:再会 (2/7)

その日は終礼が終わったものの、珍しく繭が姿を現さなかった。


居残りでもさせられてるのか?


しばらく考え、B組に向かった。


B組のドアを開けると殆どの生徒は帰り支度をしている。


「藤咲君、どうしたの?」


こちらの様子に気が付いた女子が近づいてきた。


確か高橋さんって言ったっけ。
部活が一緒なんだよな。


「繭ならもう帰ったよ。連絡いってない?」


「え、本当に?」


携帯を確認すると案の定、繭からメールが入っていた。


【お疲れ
今日は美咲と水着を買いに行くから先に帰るね
マユの水着姿見たいー?
いち君的には何色の水着がいいかな?


なるほど。


【馬鹿言うな
…黒が好ましいかも


返信をすると駅まで向かった。


【黒っっ
いち君のエッチ


【男はみんなエロい


返信を終えると同時に携帯の電池が切れた。


昨日充電し忘れたからな。
早く帰って充電をしないとまた繭から怒られるな。


ホームで電車を待っていると鼓動が早くなった。


反対側のホームに玲奈らしき人がまた居たのだ。


「……っ。」


僕は思わず反対側のホームに走った。


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鏡花水月 ©著者:ゆえ

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