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4章:9年後
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「らっ、落書き?!私の絵が落書きですって?!キィィィ〜ッ!!!」
部長は顔を真っ赤にし、じたんだを踏んだ。
「…オジサン、早く交換してもらっていいですか?」
「いいわよ♪」
見るに見兼ねて催促をするとオジサンは鼻歌をしながら素早く蛍光灯の交換を済まし、部室から出ていった。
「ふっ、藤咲君っ!私の絵は落書きなんかじゃないわよね?!」
「そんな事ないですよ。あの人がおかしいだけです。今日はもう失礼します」
心中穏やかでない部長を宥めると足早に部室をあとにした。
オジサンは空気が読めない人の代表のような人物だ。
人が大好きでよく生徒に絡んで先生から怒られたりしている。
僕は入学以来、何故かターゲットにされ、見かける度に嫌でも絡まれている。
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鏡花水月 ©著者:ゆえ
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