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3章:別れ
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「最近ね、この辺に変質者が出るみたいなの。だから友達と遊ぶのはいいけど、あまり遅くならないでね」
玲奈は食後のお茶を煎れながら注意を促した。
昨日の帰りが遅かったからだろうか。すっかり姉のようだ。
「寒くもなってきたし…いち?聞いてる?」
「うん…」
何だか寒気がするし、身体の節々が痛い。
「ご飯も殆ど食べてないじゃない。具合悪いの?」
そう言うと僕の額に手を当てた。
ひんやりとした手が気持ちいい。
「ちょっと!いち、熱があるんじゃない?」
玲奈は慌てながら薬箱から体温計を取り出し、僕の脇に挟んだ。
「嘘っ!39℃もある!いち、大丈夫?!」
玲奈の声が遠ざかる。
目もチカチカする。
僕はそのまま意識を失った。
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