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1章:転落 (2/4)

「…いち、パパはもう居ないのよ」


小百合さんはそう言うと僕を抱き締め嗚咽をあげた。


7歳だった僕はただ呆然とする事しか出来なかった。


次の日、着なれないスーツを着せられて、棺桶に寝かされていて冷たくなっていた父と会えた。


色んな人が父に会いに来て泣いていた。


でも泣き声の中で時折ひそひそ話が聞こえた。


“事業失敗”とか“負債”とか“競売”なんて言葉がよく聞こえたけど、その時の僕にはその意味がわからなかった。


ただその言葉の意味を小百合さんに聞いちゃいけないんだろうという事だけは何となく感じていた。


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鏡花水月 ©著者:ゆえ

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