何も
なかったかのように



また一週間が始まる｡



学校で
薬物乱用禁止ﾎﾟｽﾀｰを
見るたび思い出す｡


でも､もう恐くない｡




仕事が終わり


いつものように


駅まで歩くと

大日向がいる｡



｢お帰りなさいませ｡｣


この声を聞くと
安心する｡


｢ただいま｡｣



いつものように帰り




部屋に入る｡




風呂に入り


食事をし､



求め合う｡




私は
大日向でなくては
体を触らせたくない｡





私の頭は
大日向でいっぱいに
なっていた｡