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15章:闇。 (5/5)



『やっぱり…ルナって子が
やったんだぁ……っちくしょう…』


ハル「絶対逃がすな」


聞いたことのないような、
すごく哀しい、怒りに満ちたような
ハルの声が聞こえた。


ハル「美華!!?すぐ救急車くるからな!!?……」


ここまで聞いて、私は
ひどい眠気のようなものに襲われた。


みんなが私を呼んでる。


『大丈夫…だよ……』


薄れゆく意識の中、
ひどく痛む私の頭に思い浮かんだのは
笑顔のハルと、有紗と、
そして、育ての両親だった。


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63億分の1。 ©著者:紅。

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