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21章:終章
「万蔵!万蔵!返事をしてよ!」
やや横向きに倒れている万蔵に、僕はすがりついて声をかけます
「…アイドル…ちゃん…ごめん…な」
「万蔵!何で謝るの?ありがとう…僕を守ってくれて…すぐ携帯で救急車呼ぶから待ってて!」
でも万蔵の大きな手が僕の腕を強い力で掴み、離してくれません
「万蔵…ちょっとだけ離して…病院に連れていくからね…」
「アイドル…ちゃん…オレ…もう助からん…それに…オレがやっつけた奴ら…みんな死んだろ…お前…オレ…死ぬの…見届けたら…騒ぎにならんうちに…この家出ろ…オレの通帳と印鑑…持ってけ…」
「な、何言ってるのさ!そんな事言うと僕、怒るよ!とにかくこの手を…」
「無駄だ…力がすうっと…抜けてく…みたいだ…オレ…お前に…看取ってもらって…死にたい…」
「40年後くらいに万蔵がおじいさんになったら、いくらでも看取ってあげるよ!だから…今は…お願いだよ…救急車呼ばせてよ!!行かないで!僕をひとりにしないで!」
僕は涙声で訴えます
でも万蔵は穏やかな表情で首を振っています
携帯で救急車を呼びたくて、僕は万蔵が握っている手をこじ開けようと頑張りますが万蔵は決して手を離してくれないのです
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醜い巨漢の花嫁に【アイドルちゃん第二部】 ©著者:黒蝶少年
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