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15章:初夜
もっとも『結婚』生活は特別何かが変わったという事も無く続いていくのは間違いないところでした
何しろ式も披露宴もするわけにはいきませんから
すると万蔵は何か区切りになる様なお祝いの食事か旅行をしようと言いだしました
「どこか温泉旅館にでも行ってもいいし、何かちょっと贅沢な旨い物でも食べないか?」
でもそういった余所行きの『贅沢』は僕は正直うんざりだったので言いました
「僕は万蔵の作る物が食べたいな」
「えっ?オレの作った物なんぞ毎日食べてるじゃないか」
「うん、だからさ、一緒に買い物して贅沢な材料でさ、うんと美味しい物作ってよ。僕はそれが一番いいな」
万蔵は何か記念旅行でもしたそうだったのですが、僕が熱心にそう言ったのでその気になったようでした
「代わり映えのしない家で代わり映えのしないオレの料理だが、まぁいいか」
「万蔵は新婚旅行がしたかったの?」
「ん…そういう訳でもないんだが…」
「もしかしたらあの日から夜、何もしようとしないのに関係ある?」
「な!…またアイドルちゃんは!…ま、まぁな…お前は笑うかもしれんが、オレ、初夜ってのに憧れとってな」
「へえ、初夜」
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醜い巨漢の花嫁に【アイドルちゃん第二部】 ©著者:黒蝶少年
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