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46章:3月14日
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46章:3月14日
朝に窓から外を見渡した
自転車で 色んな物を積んで走る人
フラフラと行ったり来たりするひと…
地元の先輩を見つけた
顔はまるで別人…
子供と手をつなぎ うろうろしている
話しかけようかと思ったけど…
なんて声をかけていいのかも分からず
ずっとみているしかなかった
その日は 頭にくるほどの陽気な天気で…
眩しい太陽が ぐちゃぐちゃな町を 照らしていた
私は 車を確認に行った
絶対流されてると思ったが
偶然にも車は 無事だった
会社の警備員と会い
カップラーメンや電池をもらい
話をした
私の家に 車では絶対かえれないと聞いた…
写メを見せてもらった…
涙が溢れてきた
自分の目で確かめようと
私は 決めた
車を同僚の家に置き
私は家に行くと
子供に伝えた
「音!お願いがある夢を見てて、音と夢を連れて行ける状況じゃない、状態なんだ!ママ家に取りに行かなきゃないもの、家がどうなってるか、確認にいくから!音!協力して!ママはお前ら残して死んだりしないから、たとえ帰りが遅くても、ここで待ってて!」
「わかった!ママ!任せてただ、ママ絶対帰ってきてね」
「もちろん!」
私は 同僚の近所の人から自転車を借りて家に向かった
いつも車で通ってた道は
被災にあった車と 瓦礫
皆歩いていたり 自転車に大荷物を乗せて走っていたり
トラックの荷台に沢山の人が乗ってたり
ここは日本だよな?
頭がおかしくなりそうな光景だ
家の近くまで来て確信した
確実に家も駄目だ…
でも ちょっと高くなってるし…
なんて
駄目だと思ったり 大丈夫かもと期待したり 道路はヘドロだらけ 自転車のブレーキをかけたら滑る
そんなこともお構いなしに
飛ばした
あと少しで家と言うとき…
電信柱は倒れ 隣の家に車が突っ込み
家に入れない状態だった
私は自転車をおいて
流れ着いただろう 木の棒を 杖にして 裏から回った
後ろの家の塀の上を歩き 忍者にでもなったようだ
しかし一歩足を踏み外したら 転落だ ゆっくりゆっくり 歩く
やっと家の裏について飛び降りた瞬間 あり得ない!
ヘドロで 足首以上まで両足が填まった 勢いよく飛び降りたから
足が抜けない
そんなドジな自分にイライラした
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DVと大震災と孤独 ©著者:茜
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