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18章:退院日は大雨 (2/12)

この日は待ちに待ったシュウ君の退院日。


季節は秋で天気は生憎大雨だったがそこまで寒くなくて、私は朝から山下さんに買って頂いた服を着てメイクをし小走りで病院に向かった。




実はこの頃先生に二度と左手の感覚は戻らないとシュウ君は告知されていて、仕事も体が不自由な人向けの仕事を勧められ最初はかなり落ち込んでいたが

「リハビリやってみんとわからんやんけ!これで感覚が戻ったらすごいって事やしな!普通の仕事目指してやったるわぁ!」

と意気込んでいて、もうその前向きさにただただ尊敬だった。




入院費は毎月精算で退院日に払った金額を含め60万を超えていたと思う。

今でこそ高額医療費の返還があるけど、この当時はそんな事知らなかったしその制度があったのかはわからない。



お金は予定通りデリで働いた分で全て精算し、シュウ君には宮本さんから頂いたお金を使ったと嘘をついたが入院費や家賃などを入れてもまだ手元には400万以上残っていた。



昔はまだまだデリでも出勤すればかなり稼げた時代なので今となっては有り難い時代だったなと思う。



デリの店長にしばらく休むと言うとかなり揉めてまた脅されたが

「バラしたら辞める!」

って言い返してなんとか1ヶ月休みをもらった。
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大阪府西成区で過ごした28年。 ©著者:オコジョ

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