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13章:猫の子はもちろん猫。
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私とシュウ君はまだ暗い朝方にアーウェを埋めに行った。
埋めに行く前にテント集落に寄るとちょうどシゲやん達が日雇いの仕事に行く直前でアーウェが亡くなった事を伝えるとみんな
「そうか…。アーウェ頑張ったな。オコジョとずっと一緒で幸せやったんとちゃうかー?」
と言いながらアーウェを撫でてくれて私は泣きながらお礼を言った。
牧さんは
「アーウェが天国行くまでに腹減ったらかわいそうやろ?」
と言いパンをアーウェに抱かしてくれた。
他のおっちゃんは綺麗なピンクの布をかけてくれた。
みんなの優しさに心から感謝し、アーウェをどこに埋めるかかなり迷ったが結局団地の近くに埋める事にした。
ここでアーウェとずっと一緒に育ってきたしアーウェを抱っこして何度も歩いた場所だ。
シュウ君が深い穴を掘ってくれて、アーウェを寝かせ
「アーウェ、天国でも頑張ってね…またね…。」
と言い涙で前が見えなくて悲しくて苦しくて、何度も掘り返したくなる衝動に駆られながらもゆっくりと土を被せた…。
アーウェ、ずっとずっと今までありがとう…。
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大阪府西成区で過ごした28年。 ©著者:オコジョ
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