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12章:西成の怖さなめんなよ
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しばらく病室は無言の時間が続いた。
この時私は何を思っていただろう…
とりあえず理解出来た事は
「「もう一生赤ちゃんは産めない」」
って事だった。
先生と看護師さんは気まずそうに去って行き、おばちゃんの啜り泣く声だけが狭い病室に響き渡った。
シュウ君は俯いたままだったがボソッと
「殺したる…」
と呟いた。
おばちゃんは啜り泣きながらも必死に笑顔を作り
「オコジョ、おばちゃんプリン買って来たるわな。なんも食べてへんからお腹減ったやろ?めっちゃでかいプリン買って来たるからな。」
と言い病室を出て行った。
シュウ君との沈黙が耐えれなくて
「プリン食べれるかな…口痛いからしみたら嫌やな…でも食べたいな…」
と呟くとシュウ君は
「絶対見つけだして俺がしばいたる。いや、殺したる。お前が受けた以上にボコボコにして沈めたるでな…絶対…約束するからな……」
と手を握りながら言ってくれた。
彼の目には涙が滲んでいた。
その後シュウ君はずっと泣きながら
「守ったれんでごめんなぁ…ごめんやでほんま…俺がしっかりしてへんでごめんなぁ……」
と謝りながら泣き続けた。
彼の涙は何時ぶりだろう。
もしかしたら初めてかも知れない。
シュウ君の涙は胸が締め付けられて、苦しくて苦しくてギュッと手を握り返しながら
「シュウ君が悪いなんて思ってない。せやから謝らんで…。」
と繰り返し言いながらも、一気に現実の波が襲ってきて私もたくさん泣いた。
泣いて泣いて涙がたくさん流れると顔や口に滲みて痛くて、拭うにも腕が上がらず起き上がる事も出来ずにシーツに涙の染みが大きく出来ていた。
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大阪府西成区で過ごした28年。 ©著者:オコジョ
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