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9章:新たなおっちゃん
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相変わらず電気もガスも水道も止まったままだったけれど、なんとか生活していた私達。
私は小学5年生、シュウ君は中学2年生の歳だったけどシュウ君は学校に行っておらず、毎日おっちゃん達の空き缶拾いの手伝いやお弁当屋さんのおばちゃんとこで手伝ったりしてコインランドリー代や猫のご飯代を稼いでくれていた。
私はというと学校が終わると飛田新地で働くお姉さんの所に遊びに行って髪の毛を結んでもらったりメイクしてもらったりして、今考えると新地で働く皆さんにとってものすごく邪魔な存在だったと思う。
すみませんでしたほんと
私はシュウ君に申し訳無さ過ぎるくらい能天気に暮らしていたのだが、ある日シュウ君をお弁当屋さんに迎えに行ったらシュウ君は帰ったというので、私も帰る事にしてトボトボ歩いていたら最近テント集落に仲間入りしたおっちゃんとバッタリ出くわした。
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