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7章:二人三脚+四脚で (7/8)

慌ててシュウ君を

「えらいこっちゃ!家壊れた!」

って叩き起こして事情を説明したらシュウ君はキョトンとしてたけれど、すぐに電気もガスも止まった事を教えてくれた。

シュウ君の家はよく止まっていたらしく彼は至って冷静だった。




そんなシュウ君とは違い私は大パニック!
まだ冬だったし寒いからって理由もあったけど、それよりも1番大事な理由はTVが見れない!


その当時マイブームだったセーラームーンと幽遊白書とちびまる子ちゃんとニャンチュウが見れないのがとにかく困ったのだ。
(今の若い子達はセーラームーンや幽遊白書やニャンチュウをわかるのかなセーラームーンと幽遊白書はアニメ、ニャンチュウはNHKのぬいぐるみの番組です。)
シュウ君に諦めろと言われたけど、毎週の楽しみをそう簡単には諦めれなかったのでアニメの時間になるとお好み焼き屋さんのおばちゃんとこで見る事にした。



おばちゃんには

「家のTVどないしたん?潰れたんか?」

って聞かれたから

「電気止まったみたいやねん。やからTVも映らへん。」

って言うと笑いながら

「おとんにとっとと払えって言いやー。」

なんて言われてたけど、言うも何もおとんはもうおらへんねんなんて言えるハズも無く無言でTVの世界に入り込んでいた。
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大阪府西成区で過ごした28年。 ©著者:オコジョ

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