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13章:ホテル (1/1)

13章:ホテル

二年振りに再会した早百合ちゃんは夜の仕事を辞めて昼間、パチンコ屋で仕事をして土曜日にスナックでアルバイトだと話していた。退屈な日々を送ってたのもあり毎週土曜日は二人で居酒屋に寄り、スナックに行きラストまで飲んで帰るのが当たり前になっていた。
店に通い出して5回目の頃には、お互いの二年間の空白も埋まった感じがし二年前と変わらず酒を飲み、くだらない話しで二人は笑い転げて、はしゃいでいた。
店に通い出して二ヶ月経った頃には早百合ちゃんの事は二年前以上に好きになっていた自分が居た。

いつものようにラストまで飲んでると早百合ちゃんが店が終わったらドンキホーテに付き合ってと言った。
何を買うのと聞くと
「教えないなんだっていいじゃん」と 酔いながら意地悪ぽく言う早百合ちゃんが妙に可愛いかった。

店が終わり車でドンキホーテに行き店内をぷらぷらと歩き、結局何も買わず車に戻る途中で思い切って早百合ちゃんにホテルに行こうって誘ったがあっさり断れてしまったが今日がチャンスだと思いもう一度誘うと「行っても満室じゃないの?」確かに早百合ちゃんの言う通りだ。今日は土曜日だ。一応ホテル街に行くがどこも満室だったが運良く空いてる部屋がありホテルに入る事が出来た。
この日初めて二人はエッチをしたのだが、早百合ちゃんは仕方なしに俺と関係を持ったのだと思う。
この時は気付かなかったが数年後に早百合ちゃんはこの時の事を俺に話した。

聞いた俺はあの時ホテルの部屋が空いてたのは運良くではなく運悪く空いていたのだと思った。
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まだ忘れられない ©著者:豊田世梨花

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