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12章:三万円 (1/1)

12章:三万円

ドアを開けて店の中に入ると、店を開けたばかりの感じでママがカウンターの所から「いらしゃいませ」と言った。見た目30才位だろうか水商売ぽくない感じがどことなく良かった。
箱の中は狭い…
いい所、お客が5、6人で店の中はいっぱいな感じだ。早百合ちゃんにこの席に座っててと言われて一応、ボックスの席になるのだろうか?40㌢四方の小さいテーブルに二つあるソファー。何も言わず俺はソファーに越し掛けた。
早百合ちゃんはお酒の用意するから言いカウンターに行き慌ただしく準備をしてる姿が目に入り思わず「俺しか居ないからゆっくりでいいよ」と 失礼な言い方をしたがママも早百合ちゃんも差ほど気にしてる様子はなく「週末は店の中いっぱいだよ」って早百合ちゃんが言った。俺は今日、土曜じゃん!狭い箱で満席は嫌だなぁ早めに帰るかと思った時に早百合ちゃん席に付き水割りを作りながら、「この店安いからラストまで居てねっ久しぶりだしね」ってニコニコしながら俺に言った。その表情を見て「全然変わってないねっ」そう言うとグラスを手に持ち乾杯をし今日までの事を軽くお互いにいろいろと話し盛り上がって居た。
お互い、お酒も入り酔いが回った辺りで早百合ちゃんが俺に「三万円貸して」と言った。事情を聞くとガスが止まって、そろそろ水道も止まると言った。
俺は無言で財布の中を見て早百合ちゃんに「貸すお金ないよ」と 言ったら「お願い!ちゃんと返すから貸して!ATMまだやってるよ!」そうだった…
早百合ちゃんは俺の給料日を知っていた。
お金は貸すつもりはなかったが二月の寒い時もあり早百合ちゃんに三万円を貸したら、こう言った「ありがとう!毎週土曜日にお店に出てるからこの日は早百合と居酒屋行ってラストまでだよ」何?訳分からん?
「なんで?」と聞くと俺と一緒じゃあないとお店に行かないと言い、一日でも多く働けば早くお金を返せると言う。確かに一理あると思ったが本当に毎週土曜日出勤だったのだろうか…
俺はこの店には土曜日しか行ってない……
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まだ忘れられない ©著者:豊田世梨花

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