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2章:君の場合
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ブーブーブー…
家に帰ってきて
一息つくとケータイが鳴った
着信:ありさ
何となくありさの用件は
予想できた。
『もしもーしっ』
『ゆま?まだ皆と一緒?』
『ううん。ちょうど帰ってきたところだよ』
『ふーん…』
『……』
『……』
変な沈黙が流れた時やっぱりなって思った。
『トモの事なら平気だよ?』
別にムリなんてしてなくて。
強がってる訳でもなくて。
うん。ホントに平気だったから。
『えっ!?知ってるの?…彼女いるって……』
言いずらそうに最後の方声を小さくしたありさ。
『うん。知ってる。まりこちゃん、いい子そうだね』
『…もしかしてトモと彼女が二人でいるところ遭遇しちゃった?』
『遭遇しちゃったって言うより、途中から一緒に屋台回ったんだ』
『…マジ?…ごめんっ!!トモに彼女がいたなんて知らなくて。』
電話越しにでもわかるくらい、ありさの申し訳なさそうな顔が浮かんだ。
『トモの事好きだけど、違う好きだったみたい』
『どういう意味??』
あたしは今日の出来事
一部始終を話した。
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春夏秋冬 ©著者:ゆま
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