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2章:君の場合 (93/93)

『でも新しい女出来ちゃったんだよね。これって、もうどうしようもなくない?』


………―――――

バクバク動く心臓と
乱れる呼吸を
震える手で押さえながら

ありさが手を
あげたであろう音を耳にして

足音をたてないように
ゆっくりと
静かに…
でも一刻も早く
この場を立ち去りたい

その気持ちから
勢い良く玄関ドアを閉めて
外に飛び出た

それと同時に
真上にある和希の部屋から
声が聞こえてきた


『ゆまっ!』

『………』


窓から上半身を出して


『忘れ物だよ』


視線の先には
泊まった時のために
置いていってあったスウェット



ねぇ。

慌てて呼び止めて言った言葉は


『…捨てていいよ』



何てどうでもよくて
何て涙を誘う言葉なんだろう…





―――――…君の場合
単純で
簡単すぎるあたしには
難しすぎたみたい…

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春夏秋冬 ©著者:ゆま

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