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22章:素直になれない
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22章:素直になれない
それから私は優也さんとの交際をスタートさせた。
優也さんの仕事が速く終わる日はちょくちょく飲みにいったりするようになった。
最初は緊張もあったけど何回か会っているうちにだんだんと私も気持ちが優也さんに向き始めて…会えるのが楽しみになっていった。
そんなある日の事。
その日も夕方にメールが入ってきてた。
『今日も夢華で飲んでるからおいで!』
夢華はスナックっぽい店名だけど居酒屋さんで最近よく飲みに来ている所。
『今日も早く終わったのかな?』
そんな事を思いメールを閉じたけど画面上のメールマークがまだ消えなかった。
また受信メールの所を開き未確認のメールを開く。
すると送り主は…亮からだった!
『調停が終わり離婚が成立しました。』
急に胸がドキドキしはじめる!
あれ……!?…何だか…
すっごい嬉しさが溢れてくる!!!
この間の電話では…反発心の方が強かったけど、いざ離婚をしたとなると凄く嬉しい…。
亮は今私と同じ立場になったんだ…!と不思議な気持ちになった。
いてもたってもいられずにいますぐに電話をしたくなったけど、仕事中なので我慢をして終わったら電話を掛けてみる事にした。
バタバタと忙しいかった店内も日が落ちる頃には落ち着きようやく仕事が終わる時間になった。
コートを羽織り
『お疲れさまでーす!』 と店を出る。
自転車の前に来るとここで亮に電話を掛けた。
プルルルル〜プルルルル〜
プルルル…
亮:…はい。
清:あっ。お疲れ様…。
あの…メール見たよ…
亮:あ〜。うん…。
ようやく独身になりました!
清:うん…。そうみたいだね…!
亮:きよ…ちょっと会えない?
私は優也さんとの約束があったけど『大丈夫』
と答えた。
亮は家にいるみたいなので電話を切ってすぐに自転車にまたがる。
そして勢いよく亮の家に自転車を走らせた。
もちろん気分は…ルンルンだった。
優也さんとお付き合いをしてたけど…私の中では亮が一番。
そこだけは不動の物。
コロコロと私の考えや行動が変わっていっても亮に対しての気持ちは揺らぐ事はなかった。
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