次の日、お店は結構予約が入っていて大忙し。

高瀬さん！次加藤様をシャンプーお願いっ！

はいっ！

今日は忙しいのでアシスタント業に徹する。

いらっしゃいませ〜！！
　
次から次に予約のお客様がきて　お店が落ち着いた頃には外が暗くなっていた。

高瀬さん　今のうちお昼食べちゃって！！

私はようやくご飯にありつけた。

バックルームにいき、まず一番始めに携帯を開いた。
着信メール2件

送り主は阿蒼君と　
もうひとつは彼氏だった。
阿蒼君にはすぐにメールを返して……彼氏にはどうも送る気になれずスルーする。
そして次にカバンから取り出した物は……

昨日阿蒼君と撮ったプリクラ！！

プリクラを見ると一気に昨日に帰った。
はぁ〜〜。とため息をついてしばらく眺める。

プリクラの二人はとても幸せそうで、自分を見て羨ましいとすら感じた。


そしてこの日からこのプリクラが私のお守りになる。

阿蒼君と電話をする時も眺めながらお話して、寝る時もそして朝起きてからもまずプリクラを見た。

そうするとあの日に帰る事が出来た。