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4章:小学校3
次もグラウンドの話し。
体育用具を片付ける倉庫の隣に、古びた池がある。
戦時中、恋に落ちた二人が、兵士として離れ離れになる時、お互いの気持ちが、いつまでも一緒で居れるようにと、平らな石に願いを込めて投げ入れた。
結局、彼は戻って来ることはなく、残された彼女は、その池で自殺をした。
ある日、当時好きだった子が、泣きながら教室に入って来て、机に座り泣きじゃくっていた。
その時は、何があったのか知らなかった。
その日の放課後、先生から、その子が転校すると告げてきた。
俺は、どうしようもない気持ちになり、ただ何も出来ないまま時間だけが経っていった。
卒業式の二日前。
その子から、
「この池の伝説知ってる?」
「知らんよ。」
「この池に、平らな石を好きな人と投げると結ばれるんだって。」
「ふ〜ん。そうなん?じゃあさぁ、今日の7時くらいに、ここに来れる?」
「良いけど、どうしたと?」
「いいから来て。待ってるから。」
そんな会話をし帰って行った。
帰った後、俺は平らな石を、グラウンドやその周りを一生懸命探し回った。
約束の時間まで探したが見つからず、池に向かったら、池の近くに白くて綺麗な石が落ちていた。気になって拾い上げた時、彼女が来た。
「ごめん。平らな石見つからなかった。」
「はっ?もしかして、あの話し信じて呼んだの?」
「うん。」
彼女は少し笑って、
「ありがと。平らな石じゃなくても、今持ってる石で良いじゃん。」
「…そうやね。一緒に投げてくれる?」
彼女は小さく頷き、一緒に投げてくれた。
あれから12年経ち、そんな事を、すっかり忘れていた、ある日。実家に戻って懐かしい風景に引き寄せられ、気付いたら、池の前に居た。
「そういえば、こんな事もあったけ。」と思い出にひたっていた時、
「全然変わらんね。池も、…君も」
ふっと振り返ると、そこには彼女が居た。
彼女は結婚して子供が居たが、あの時の事は忘れる事が出来なかったと話してくれた。
俺達は、時間を忘れて懐かしい話をしていたら、いつの間にか7時を過ぎていた。
「あっ。もうこんな時間かぁ。そろそろ帰るね」と言って帰る前に一緒に池を見てみたら…
月明かりに照らされた池の中で、「好き」と書かれた白い石が光っていた。
あの日の出来事は、池の噂と、一緒に投げ入れた石が二人を引き寄せたのかもしれません。
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