あたしは妊娠をした











としひでとの赤ちゃん｡














あたしたちはポン中

子供なんて育てられるわけがない

未来なんてあるわけがない








あたしはまた中絶をした












全身麻酔を打たれる

喉にスッと流れて､一瞬で眠りに落ちた













なにも手に入らないの


なにも守れないの


なにも愛せないの





ほんとうに大事なものだけが

あたしの手からぽろぽろとこぼれ落ちてく





もう大事なものなんてなにもない







あたしには友達もいなかった











やりたいことも夢も
楽しいことも

なんにもない















こんなに苦しいのはどうして｡