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14章:私の居場所…
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14章:私の居場所…
【お願いだから消えてよ】
ママは私にそう言った…。
小声だったけど確かにそう言った…
やっぱり私とゆう存在が、ずっと邪魔だったのであろうか…?
ママはその夜、誰とも言葉を交わすことなく眠りについた…。
姉 :ねぇ、美智はどうしたいの?
美智 :なにが…?別にどうもしたくないよ…
姉 :ママが泣いてたの見たでしょ?
美智 :………
私より8っこ年上の姉。
今まで、なにがあっても私を責めなかった…。
だが…さすがにママが泣いたことにビックリしたのだろうか…?
姉 :美智、あんた出てきなよ…
美智 :なんで…?お姉ちゃんも私が邪魔なの?
姉 :違うよ。しばらくの間、ジイチャン、バアチャンの家で暮らしな…少しママと離れたほうがいいよ…
美智 :嫌だよ…
姉 :ママもあんたも最近おかしいよ…
美智: ………
確かに……最近のママと私はおかしい…姉の言うことに間違いはない。一番暮らしづらかったのは、私でもない…ママでもない…きっと、その光景を見続けた…周りの家族達だっただろうに…
その日の夜中…みんなが寝静まった後、あらかじめ用意しておいた、【家出リュック】を持ち、茶の間へと向かう…いつかこんな日が来るんじゃないかって想像してた。
茶の間へと辿り着き、私は【おにぎり】を3個にぎる お姉ちゃんに言われた通り、家を出ることにした。
でも、行き先は【ジイチャン、バアチャン】の家じゃない。
本当の【家出】を決意したんだ。
午前、4時30分…もう外は少し明るく、パパやママが起きてくる時間だ…。
美智 :ママ、パパ、姉ちゃん、豊、千恵美……サヨナラ…
悲しくて…悲しくて…玄関前で涙がボロボロ出た…
いつからこんなおかしくなったんだろう…?
私は何処に行けばいいんだろう…?
行き先も決まらぬまま…
もう私はここの家の子じゃない…
【いいんだこれで…私が居なくなれば、ママの望んでいたことが叶うんだもの…】
玄関を閉め…涙を拭き取り…あてもないまま…歩き始めた…
【この先、私はどうなるのかな……】
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