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14章:私の居場所… (1/6)

14章:私の居場所…

【お願いだから消えてよ】

ママは私にそう言った…。
小声だったけど確かにそう言った…

やっぱり私とゆう存在が、ずっと邪魔だったのであろうか…?

ママはその夜、誰とも言葉を交わすことなく眠りについた…。

姉 :ねぇ、美智はどうしたいの?

美智 :なにが…?別にどうもしたくないよ…

姉 :ママが泣いてたの見たでしょ?

美智 :………

私より8っこ年上の姉。
今まで、なにがあっても私を責めなかった…。

だが…さすがにママが泣いたことにビックリしたのだろうか…?

姉 :美智、あんた出てきなよ…

美智 :なんで…?お姉ちゃんも私が邪魔なの?

姉 :違うよ。しばらくの間、ジイチャン、バアチャンの家で暮らしな…少しママと離れたほうがいいよ…

美智 :嫌だよ…

姉 :ママもあんたも最近おかしいよ…

美智: ………

確かに……最近のママと私はおかしい…姉の言うことに間違いはない。一番暮らしづらかったのは、私でもない…ママでもない…きっと、その光景を見続けた…周りの家族達だっただろうに…


その日の夜中…みんなが寝静まった後、あらかじめ用意しておいた、【家出リュック】を持ち、茶の間へと向かう…いつかこんな日が来るんじゃないかって想像してた。

茶の間へと辿り着き、私は【おにぎり】を3個にぎる お姉ちゃんに言われた通り、家を出ることにした。
でも、行き先は【ジイチャン、バアチャン】の家じゃない。
本当の【家出】を決意したんだ。

午前、4時30分…もう外は少し明るく、パパやママが起きてくる時間だ…。

美智 :ママ、パパ、姉ちゃん、豊、千恵美……サヨナラ…

悲しくて…悲しくて…玄関前で涙がボロボロ出た…

いつからこんなおかしくなったんだろう…?
私は何処に行けばいいんだろう…?
行き先も決まらぬまま…
もう私はここの家の子じゃない…
【いいんだこれで…私が居なくなれば、ママの望んでいたことが叶うんだもの…】
玄関を閉め…涙を拭き取り…あてもないまま…歩き始めた…

【この先、私はどうなるのかな……】


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