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9章:退院間近にして… (1/2)

9章:退院間近にして…

個室へ移動してから約1ヶ月が立とうとしていた。

盗み食いも今はしていない。
看護婦が常に私の行動をマークしていたので、あの冷蔵庫には立ち入りすることが出来なくなった。

そんな私は退院間近で、やっと家に帰れる日が近付いてきた。


看護婦 :美智ちゃん、やっと来週退院ね。よく頑張ったわ。家に帰っても今の血糖値をちゃんと維持するのよ

美智 :うん。早く学校に行きたい!友達に会いたいよ。

看護婦 :そう。友達たくさんお見舞いに来てくれてたものね。お勉強も頑張らないとね。


家に帰れる日を目の前にして、次の日の夕方、私は身体中に変な斑点ができはじめた。

美智 (なんだろう…この赤いブツブツ…かゆいし…あちこちにできてるよ…)

看護婦にすぐ体をみせた。

看護婦 :あら…美智ちゃん、水疱瘡ね…。

美智 :水疱瘡ってなんですか…?

看護婦 :ん〜…人から人へと移る病気のことよ。高熱が出るし、身体中がかゆくなるの。でも、必ず治るのよ。

美智 :お熱が出るの?お家に帰れない?

看護婦 :お家にはまだ帰れないわね…残念だけど、もうしばらく入院してもらうことになるわ


退院間近にして再入院…
なんてことだ…。神様はもう私を見捨てたのだろうか…?とことん不運な私…。きっと、悪いことをしたバツが、今になってやってきたかのようだ。

私が再入院をすることになって、ママが一番落ち込んだ…。なぜなら、【入院費】が重なる一方だったからである。

私の家庭は決して【金持ち】ではなく、明らか【貧乏】な部類に入るほうだ。

なぜなら、家族は共働きな上に、ママは【昼、夜】寝ないで働いてたし、パパは冬期間中仕事ないし…。パパはギャンブル好きだった為、給料日にはまともに給料を持って帰ってきたことが無い。その為ママは苦労した…。しまいに、ボロい平屋一軒家の六畳一部屋を兄弟4人で使用していた。
茶の間に便所がついてるし。
歩く度に床はミシミシいうし…家に友達なんて呼べやしないよ…。

新品な物なんて買ってもらえなかったしね…。

ランドセル、上靴、洋服、オモチャ等々…全てお姉ちゃんのお古だったし

さすがに、初めて興味を持ったバスケのシューズは新しいの買って欲しいな…とワガママを…(言えなかった…)
そんな生活だったので、入院費を支払うママは、本当にキツカッタと思うよ…。


【ゴメンネ…ママ…】

無理ばかりさせて…。
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未来への切符 ©著者:みち★

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