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44章:いつもいっしょ…
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44章:いつもいっしょ…
【どうして…私を生んだの…?】
その言葉を聞いて…ママは涙を流しながら部屋を出ていった…。
ママも辛いよね…でも…病気の私は…もっと辛いよ…
私が生まれてこなければ…ママも…そして…私自身もこんな辛い日々を送らなくてすんだのに…
いま…不幸せな自分に…更においうちをかけるかのように…色々考えてしまうんだ…
そう考えると自然と涙が頬に何度も流れ落ちた…。
いうことがきけない自分と…
こんな身体で生まれてきた自分が…
悔しくて…悲しかった…。
神社にお賽銭を入れて… 【病気が治りますように…】小学生の頃、何度お祈りしたか…
治らないのはわかっていたけど、私だけは…特別治るんじゃないかって…どこかでそんな気がしてた。
そう考えながら日々を送っていたんだよ。
その日の夜中…
私は食事をすることなく、そのまま眠りについた…。
【みち…みち…みち…】
誰かが…私を呼ぶ声がする…
夢の中…?現実…?
真っ暗な部屋の中…その声は…悲しそうで…悔しそうな声…
【いつも…いっしょ…だよ】
【いっしょに…いこうね】
誰かが私にいう…
【誰…?】
真っ暗でなにも見えない…
横になっている私の顔に…
水滴がポタポタ…落ちてくる…
【ママ…ママなの…?】
【みち…みち…ごめんなさい…】
【いつも…いっしょ…だから…】
【痛くないから…痛くないから…ママと…ママと…いこうね…】
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