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43章:私のお父さん…
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43章:私のお父さん…
ママ…ママは私の気持ちを理解してくれますか…?
本当はずっとずっと…言いたくて言えなかったことがあります…
いつか…私にしてくれましたね…本当のお父さんの話しを…
【あなたを見る度、あんたの父さんを思い出す】と…
私はその言葉が大嫌いでした…
【仕草や手つき…お父さんにそっくり…】
私は本当の父の顔を見たことがありません。
でも…1つだけ言えることがあります。それは……【私も父が大嫌い】だということです。
なぜなら…あなたも私の父を大嫌いだということがわかるからです…。
父さんの話しをしているあなたの顔は…いつも悲しそうです。
ママは、私の父と正式に籍を入れてませんでした。同棲中に私ができちゃったからです。どうして二人は結婚をしなかったのか…?
あなたは私に話してくれました。
現在じゃ、笑いながら話せることだけど…小さい頃の私にしては…結構辛い話しだったんだよ。
私の実の父親は…
酒飲み…酒乱…暴力…極道…ギャンブル好き…浮気癖があった。
男として…最低なものばかりを持っていた。
別れた原因…それは父の浮気だった。
予定日より3ヵ月も早く産まれてきた私は…当然…未熟児で…体重は1100g…。
3ヵ月も早く誕生したのには理由があった…
父の暴力だ…
妊娠7ヶ月目のママのお腹に、おもいっきり蹴りをいれたという…
それが私が早く誕生した理由だった。
保育器に5ヵ月間も入っていた私が退院したのは、産まれてから7ヶ月後のこと。
我が子が産まれて…お祝いの退院の日…そして…二人で婚姻届を提出する約束の日に……父は自分よりはるか年下の若い女と…自宅のベッドで裸で寝ていたという…
そんな場面を見たママは…退院したての小さい私を…父にむかっておもいっきり投げ捨てたという…
それ以来…父とは縁が切れた…
そんなもとに生まれた私は…
果たして…願われ…祝福されながら生まれてきたのだろうか…?
ママは…どうして私を…
生んだのでしょうか…?
男として最低だった父の子をどうして…?
籍をいれていなかった相手の子をどうして…?
【どうして私を生んだの?】
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