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38章:正反対な男
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38章:正反対な男
新しいクラスに新しい友達
ここからまた新たな学校生活が始まる。
今、改めてクラスを見渡してみると、同じ学年でも見たことのないやつがたくさんいる。
正樹と別れてから制服を着て登校することがなくなった。
毎日、ジャージを着て登校することにした。
髪型やメイク…身だしなみにもあんだけ気を使っていたのに…
また、男くさい自分に戻ってしまった。
だって…正樹と別れた今は、特別見せたい相手がいるわけでもないし、制服ってハッキリいって…かなりかったるい…それに股は開けないし、なんせチャリがこぎずらい…。
毎日念入りにしてたメイクや髪型セットも今は適当…そんな早起きして時間をロスするくらいなら、少しでも寝ていたい…それが私の本音だ。
私って…本当…女の子らしさの無いやつだ…。
そんな毎日を送っていたある日…一人の男子が私に話しかけてくる。
名前は【江六前 勉】
かなり個性的な名前の持ち主だ…
私と正反対な同学年の男子で、成績は優秀…家柄もかなり良い…顔もまぁまぁいい…(笑)
勉: ねぇ…川崎さんって変わってるよね?
初めて話しかけられたのがいきなりこれ…
最初は【なんだこいつ…】って思ったけど、話してみると案外面白い奴だ。
美智: はっ?なにいきなり?
勉: ごめんごめん…
美智: 私のなにが変わってんの?
勉: いや…へたしたらさ、周りの男らよりカッコいいなって…(笑)
美智: はっ?なんだよそれ?褒めてんの?けなしてんの?どっち?
勉: 褒めてんだよ(笑)
美智: あっそう…そんで?私になんか用?
勉: 別に用は無いけど…用無いと話しかけちゃダメ?
美智: 別にダメってことないけど…
勉: じゃあ、席が隣同士仲良くしてよ
美智: あぁ…
そんなわけで…この不思議くんと友達になった。
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