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27章:好き…?
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27章:好き…?
昨日、先輩から言われた…【いつも目で追っている】と…いつ見られてもいいように、いつもよりメイクや制服の身だしなみに気を使う…
橋本: おはようさ〜ん!
美智: おっ!おはよーさん
橋本: おまえさ、なんかいつもと感じ違わなくね?
美智: そうか?いつもといっしょっしょ?
橋本: 女っぽくなってんじゃん…(笑)
美智: まぁな…だってよ…先輩が…目で追ってしまうって言うから…見られてると思うと…少しはな…気を使わんと…
橋本: おまえもとうとう女の子に目覚めたか?(笑)
美智: おまえなぁ…そうゆう言い方やめろよ…イヤらしいだろ?
橋本: わりぃわりぃ…
廊下で何度も先輩とすれ違う…目は合うけど、まともに先輩の顔を直視できない…恥ずかしいというか…照れくさいというか…昨日の今日だから…ついつい先輩の言葉や顔を思い出してしまう…自分でも女の子だなぁ…って思う…吐き気がするほど自分で自分が気持ち悪い…(オェッ)
その日の放課後…
えりから呼び出された…
えり: 正樹がさ、あんたと一緒に帰りたいってさ(笑)
美智: はぁ〜??家、逆方向じゃんか!
えり: 知らんわ!おまえに伝えてってウルセーんだよ!後は好き勝手やってくれよ!私は面倒みないよ!ある意味面白いけどな(笑)じゃ〜なぁ〜!
美智: ちょっ…ちょっと待てよ!おまえらが好き勝手つるんだクセにそれはねーだろ…おいっ…えり…待てよ!
私の問いかけも虚しく、えりはスタスタ笑いながら帰ってしまった…
美智: (なんなんだよ…橋本といい…えりといい…ぜってーあいつら面白がってるよ…)
そして放課後…
教室の掃除を終えて、下駄箱へ向かった…
そこには正樹先輩の姿が…
正樹: お疲れさん!帰ろうか…送るからさ…
美智: ずっと…待っててくれてたんですか…?
正樹: う…うん…迷惑だったかな…?
美智: 迷惑じゃないです…けど…けどね…
正樹: けど…?けど何?
美智: 人に頼むのやめて下さい…一緒に帰りたいなら…その…自分で言いに来て下さい…
正樹: ごめん…ね…怒ってる…?
美智: 怒ってないです!でも…あいつらが…橋本とえりが面白がってて…
正樹: ごめん…勇気ないよね…男のクセに…俺…
美智: そんなことないです…帰りましょうか…
正樹: うん…
自分の家が逆方向なのに…優しくて…カッコいい先輩…私…【好き…?】なのかな…
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