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26章:転校生
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26章:転校生
中学校を入学してから、3ヶ月が過ぎた…
相変わらず、先輩達から呼ばれる日が続いた。
私を殴るわけでもなく、注意みたいなもので終わる。
殴りたきゃ殴ればいいのに、私の後ろにはいつもイトコの【えり】がバックについていたので、なかなか先輩達は手を出せずにいた。
そんなある日のこと…
私達のクラスに転校生が入ることになった。
私より身長が大きくて、色黒の女の子…体育体型の体をしており、ちょっと男っぽい顔をしている子だ。
名前は【橋本 さき】
この子も3年に従兄がいる 名前は【岡村 正樹】
この従兄も名前が知られた悪だった。
先生: 自己紹介をしなさい
橋本: はい…。苫小牧から転校してきました【橋本さき】です。宜しくお願いします。
先生: じゃあ、橋本さんには川崎の前の席に座ってもらおうかな…?川崎、仲良くしてやれよ。
美智: はい…よろしくね?
橋本: はい…
そんなこんなで転校生は私の前の席に座ることになった。
私は、ただ一人無言で座っていた橋本さんに話しをかける。
美智: ねぇ、橋本さんは何でこっちに引っ越してきたの?
橋本: あ〜…父親が再婚したからかな…
美智: そうなんだ…母さんは?離婚したの?
橋本: いや…母さんは私が二歳の時に死んだよ…顔すらわかんないよ。ずっと父親に育てられてきたから…そんで、今の血の繋がってないババァと一緒になったわけ…
美智: ババァ…かぁ…嫌いなの?今の母ちゃん…
橋本: 嫌いだね…そんな物心ついた年になってから、母さんと思えなんて言われても無理があんだよ…あのクソジジィ…
美智: そっかぁ…そうだよね…無理あるよね…
その子の気持ちが痛い程よく解る…私もあの時…ママに高木おじさんを紹介された時、父親になんて思えなかった。
なんか…私と橋本…生活環境がよく似ているのかも…なんとなく仲良くなれそうな気がした…。
多分、この時…橋本もそう思ってたんだと思う。
似た者同士…
きっと、私達のことを言うんだね…。
仲良くしろよ!【親友】
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