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17章:ママと本当の離ればなれ
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17章:ママと本当の離ればなれ
パパとママは離婚をした。
パパはママに慰謝料を毎月払うことになった。
と言っても、私とお姉ちゃんの養育費、慰謝料は払わない。
弟と妹の2人分だけ。
2人はパパの実の子供だからである。
2人分と言っても月にたったの5万…
その後の生活は、しばらくママは寝ないで働くことを選んだ…
国からの援助…生活保護を受けることも考えたが、どう考えても生活していけない。
私はその後、自宅へと戻った…ママとはしばらく気まずい生活が続いたが、今はお互い上手くやっていけている。
私が小学校3年生の後半を迎える頃、ママは私に思いもよらない言葉を口にする…
ママは私を向かいに座らせ、何かためらった顔で言う…
ママ: 美智、美智にお願いがあるの…
美智: な、なに…?
ママ: 美智の体の為にも…ママの為にも…施設に入ってほしいの…
美智: しせつ…?なにそれ?
ママ: あのね…施設といっても特別な施設なのよ…病院に学校がついてるの…病院で体の治療を行いながら、学校の勉強もできる場所なのよ
美智: なんで…?なんでそんな所に入らなきゃいけないの?
ママ: この間の検査の結果良くなかったでしょ…そこの病院に行けば、食事療法の勉強もできるし、栄養士さん付きで教えてくれるのよ?美智にとって、とてもいい勉強になると思うの…
美智: 嫌だよ…そんなところ…
ママ: お願い…ママ…忙しくて、あなたを見ることができないんだもの…これからの自分の為にも、ちゃんと体のことをお勉強してきて…
美智: …………
その病院は札幌市にある大きな病院で、病院なのに病院内に学校がついている所だった。
年に何度も入院する子供達が、勉強が遅れないよう、きちんと面倒を見てくれる場所だ…。
でも…なぜ…?
そんな遠いところに私を…今更無いよ…
ママは何を考えているの?本当に私が心配で考えた結論なの?
本当に心配で…?
もしかしたら違う理由?
私が邪魔だから…?
私はどう答えたらいいのかわからない…
私はこの先どこにいくの?
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