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8章:ひなた (1/2)

8章:ひなた

私は社長が好きなんだと思います。

だけど仕事は辛くはありませんでした。

もう風俗という仕事に慣れすぎているのかもしれません。

それに忙しくなったことは楽しかったのです。

暇な時間は心が磨り減ります。

忙しい時間は気持ちもお給料も増えていくのです。

DCというお仕事は私に一番あっているんじゃないかと思いました。

普通にセックスするだけです。

普通にセックスするのが好きな客層です。

時々促されてお口で奉仕するくらいであとは受身になっていればいいのです。

NSな今何も気をつけることはないんだから。

私はお客さんのお人形さんなのです。

にこにことして全て受け入れるのです。

お客さんの前では完璧に「ひなた」でした。

好きでもない男性を嬉しそうに迎えるのです。

「私」の感情は無いふりをしているのか、セックスを楽しんでいるのか。

私にもわかりません。

それが「ひなた」の仕事で、私の日常で。

私は「ひなた」が好きでした。

にこにこして、馬鹿で、前向きで、幼くて、何も知らないような「ひなた」。

「ひなた」はもう1人の私。

純粋でありたかった私が演じる「ひなた」。

一時期私は本当の自分の名前を呼ばれたくなかった。

自分を肯定出来ない私は「ひなた」を作ったのかもしれない。
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青いアゲハ ©著者:ひな

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