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2章:出稼ぎ、初日 (1/7)

2章:出稼ぎ、初日


その駅は今まで降りた山手線のどこの駅よりも簡素でした。

山手線の駅はどこも賑わっているものだと思っていた私は少し驚きました。

あの好感の持てるお店に電話します。

「スカウトサイトでオファー頂いたひなこです。今駅に着きました」

電話の方は人当たりの良さそうな柔かな声でした。

「はい、南口ですよね?キオスクが見えますか?」

見回さなくても改札出てすぐのところにキオスクがありました。

「はい」

「ではその前に居て下さい。服装はどんな感じですか?」

「黄色いキャミにオレンジのチェックのスカートとオレンジのカーディガンです。

茶色の大きなスーツケースを持っているのですぐにわかると思います」

「わかりました。私はジーパンに黒のTシャツ、黄色い縁の眼鏡です。

ひなこさんですか?と声をかけます。それ以外の人についていかないで下さいね」

私はスーツケースに寄りかかって待ちました。

しばらく待つとジーパンに黒のトップス、サンダルに眼鏡の細身の男性が近付いてきました。

「ひなこさんですか?」

私はにっこりと笑います。

「はい、はじめまして」

第一印象は大切です。

男性はスーツケースを持ってくれました。彼が来た商店街のような道を二人で歩きました。

賑わうと言う程ではありませんが人は思ったよりも歩いていました。

ちらほらとパブやピンクサロンと思われる看板があったりで少し怪しいような雰囲気でした。

「東京は暑いでしょ?」

「そうですね。でも去年は横浜に住んでいたので割と平気です」

実際私はカーディガンを着ていました。

暑くはありましたが脱がなければならないほど不快ではありませんでした。

「そうなんだ。じゃあ東京はよく来たの?」

「はい。渋谷や原宿は。でもこちら側は初めてです。山手線なのにこんなところあるんですね」

そんなに歩かないでそのビルはありました。細い階段を二階まで上り、そこからエレベーターで上がります。

エレベーターを降りるとそこは以前バーか何かであったような造りの部屋でした。

カウンターがあり、ホールであった場所は絨毯が敷かれソファーがテレビを囲むように配置され、さらにソファーが2つ。

カウンターの中に男性と女性、ソファーには女の子が1人いました。

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青いアゲハ ©著者:ひな

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