あなたと再会はしたが、一旦ﾘｾｯﾄした恋人未満は元に戻る機会もなく、以前のようにあなたの部屋に行くどころか連絡すらも殆んど私からはしなかった。普通の友達の関係。それよりも少し怠慢なくらいだった。
あの一言で私の中の彼の価値が変わったのは確かだった。
体で繋がらなくてもあなたと私は繋がっていられる。それが友情なのか愛情なのかは分からない。とかく、男性は女性より短慮なものだし、きっとあなたは考えたこともないだろう。
私はそれを好ましく思い、また一方で寂しく感じた。
あなたも同じく、たまにﾒｰﾙをくれる程度。
離れている間に出来た距離感と、お互いの生活が忙しく充実しているからだったのだろう。

親友と名前を付ければしっくりくるのか、それとも過去の仲間意識、共犯関係からくる安心感か。離れていてもあなたはそこにいてくれている。