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5章:距離。 (1/5)

5章:距離。

朝、目が覚めて不思議な気分だった。心はあなたを求めるが、理性が冷静さを保たせる。

(これは私の場所じゃない)

(これは私のものじゃない)

踏み込んではいけないラインをきちんと見極め、都合のいい女になろうとする。二十歳の小娘が精一杯背伸びして、爪先立ちしても届かない場所に手を伸ばす。悲しみを紛らわす筈が、新たな悲しみを生んでしまったようだった。

「おはよう、ゆうさん」

「おはよう〜とも」

あなたは寝呆けながら私にキスをする。昼から仕事だというので、身仕度をして家を出る。
車で駅まで送ってくれたあなたは、走り去るときに「ププ〜」とクラクションを鳴らした。その優しい音にあなたに包容されているような感覚になる。
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友達以上恋人未満。 ©著者:ともみ

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