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3章:ナナ (8/9)


ただ、俺も菩薩ではないので、単純に相手に対してムカつくところがない訳ではない。

少なくとも、その狂気で奈津を傷つけた事に関しては。

でも、俺がキレなかったのは、自身に対しての負い目と、

人間に対しての諦めがあったから、だと思う。

俺が腹を立てているのは、奈津を傷つけた事以外は、自分に、なんだと。俺はそう思っている。


「スギナは悔しくないの?!」と奈津に言われて、俺は苦笑した。

「だって事実じゃん(笑)」

俺達は、世間的には「精神障害者」なんだよ、奈津。

仕方ねぇじゃん。

本当の事だもんな。

言われて傷ついたってのは、少なからずお前にも、それが解ってたからだろ?

あと。

言ってわかんねぇ人間に何言っても無駄なんだよ。

俺はとっくにそこに気が付いてたけど、お前はまだ、純粋だったんだな、奈津。

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続・多重人格 ©著者:いたる

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