俺はハンドルを強く握った


心拍数が上がってるのが判る

頼むから…頼むから無事でいて…

俺があんな下らないこと言わなければ守ってやれた…

そう考えるだけで無性に腹が立った

そんなこと考えてる場合じゃない


優空から電話が入って3分も経たないうちに踏切に着いた


ここは俺の地元だ

ここで人気のな居場所なんてあったか？

こんな見通しのいい場所


確かにこの時間は人気もない…


車で連れ去ったか？

いや違う

自転車は見当たらない


どこだ？


手掛かりが少なすぎる