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7章:限界の悲しさ
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7章:限界の悲しさ
埼玉へ来た。
何も知らない。
だれも知らない。
初めて見る全てに震えた。
自分自身の気持ちが
荒れていることが
わかっている。
そして同じく母の気持ちも
荒れているのがわかる。
埼玉では、母の弟と3人で住み始めた。
知らない男性との暮らしに動揺を隠せず
私は小部屋に引きこもった。
母は、私を呼んだ…
「ねぇ、ちょっとこっち来て。」
私はうつむきながらゆっくり母の元へ歩いた。
「ここが新しく通う学校だよ」と、母は、地図に指を指した。
「あ〜…ド田舎だね!!」
と、私は、笑いながら言った。
すると、母と弟さんも笑った。
「ちょっと車で学校行ってみようか!?」と弟さんは、言う。
「あ、お願いします…」と私は戸惑いながら言った。
私は、道を教えられながら
弟さんは、ゆっくり車を走らせ
田んぼばかりの道を
私は眺めていた。
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