電話がなる。


「はい。おはようございます。
○○商事、○○でございます。」


私は
いつもの朝を迎え、
いつもの電車に乗り、
いつもの時間に、
いつもの場所にいた。



「部長、A株式会社のKさんから、二番にお電話です。」


部長に電話を繋ぎ、
メールのチェックをする。


マウスに手を取り、
パソコンの画面に目をうつす。


未読メール二件。。



文字を追うのだが、
だんだんぼんやりしてくる。


ぼんやりした視界、
パソコンの画面のはずが、
なぜか絡み合う男と女の残像が浮かび上がるのだった。


軋むベッドに
重なり合う手と手。。。


それは昨夜の私とUさんなのだった。