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46章:結託 (1/37)

46章:結託

家に帰ると、母親は晩御飯の支度をしていた。

『おかえり』

相変わらず、力のない声。

食卓を見ると、

納豆・味噌汁・冷や奴・漬け物・佃煮

が並べられていた。

質素だが、母親なりに頑張って支度したようだ。

『ワタシが代わるから、ママ休んでて。』

そう言うと、冷蔵庫の中の物で、何品か作り始めた。

台所に立っていると、お風呂から出て来た子供が

『あ!ママだ!
おかえりー』

と抱きついてきた。

2日振りだか、色々ありすぎて、もっと長い間会ってない気がする。

『バァバから聞いたけど、いい子にしてたんだって?』

『うん!
幼稚園でもねー…』

ごく一般的であろう日常の光景。

でもこの子は、経験しなくてもいい多くの事を見てきたんだろうな…

そう思うと、胸が苦しくなってきた。

『さ!
もう直ぐご飯だから、バァバとフキちゃん呼んできて。』

そう言うと

『はーい!
バァバ!
フキちゃん!
ご飯だよー!』

大きな声を出しながら、リビングでテレビを見ている母親と妹の所に行った。

ほっこりした気持ちで聞いていると

『ちゃんと手を洗って来るんだよー!』

ワタシが子供に言ってる事、まんまの言い方に一人笑ってしまった。


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ビタミン ©著者:まっきー

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