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42章:出会い (1/13)

42章:出会い

今のこの関係は、母親にとってもワタシにとっても丁度良い、と思っていたが、その考えを変えたのが、あるお客様との出会いだった。

初めてフリーで会った時の印象は、

【目の奥が冷たくて、なに考えてるのか分からなくて怖い】

だ。
お客様ノートには

【モグタン系、楽、謎、?】

と、暗号めいた事しか書いてなかったので、指名が戻った時にノートを見直しても、どう接客して良いか分からなくて非常に困った。

会話を振りつつ探りを入れたが、

【リアクション薄、甘いの好き?好き嫌い激しい?独身?】

など、良く分からない事が追加され、更には

【あきたこまち・チーズケーキ好き】

が書き加えられ、ついにワタシの頭がイカレた。

それでも月に2・3回は通ってくれたので、有り難いお客様だったが、会話も一方通行が多いし、なぜワタシを指名してくるのか疑問だった。

そんなある日の事。
とうとう振るネタも尽き、困ったワタシは思い切って聞いてみた。

『ワタシといて楽しい?』

指名して下さるのは有り難いが、どう対処してよいか分からないので、半ば切れてもいいと、ヤケになったのもある。

すると

『君は何だね、闇を抱えてるね。それを必死に誤魔化してるのが面白い。』

…はぃ?

全く意味が分からなかった。

『何ですかー?急に。』

笑顔を取り繕ったが、引きつっていたのか、

『ほら、そこ。そう言う誤魔化しが面白い。て言うか、もしかしたら君自身気がついていないのかもね。でも、潜在意識は覚えてるよ。』

確か、こんな事を言ったと思う。

何なんだ、この人。
おちょくっているのか?

返事に困っていると、

『自分でも気がついてないようだね。そして、僕にムカついてるね。』

本当に何なの?
でも、

【はい、ムカついてます。】

なんて言える訳もなく

『そんな事ないですけど、ワタシ頭悪いので、意味が分かりません。』

そう答えるしかなかった。

でも正直、ムカついている。
そして、仕事がやりづらい。

【切れて結構!】

と思ってしまったので、いつもお客様をお見送りする時にキスをしていたのだか、この時はやらなかった。


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ビタミン ©著者:まっきー

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