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39章:反面教師 (1/11)

39章:反面教師

母親に対する不信感は、ワタシが小学校低学年の時に始まった。

当時のワタシは、門限が5時だった。
友人達は6時だったので、ワタシ一人先に帰るのが、とても嫌だったので、

『門限を6時にしてほしい。』

とお願いしたが、即却下。

『みんな6時で、ワタシだけ先に帰るのは気が引けるし、もしワタシが帰ったあと、盛り上がる出来事があったら一人で気まずいし、どうせ帰っても誰もいないじゃない。』

それでも却下。

『じゃあ、いつになったら門限6時にしてくれる?』

と聞くと

『中学年になったらね。』

『じゃあ、四年生になったらいいのね?』

ところが四年生になっても、門限の5時は変わる事なかった。

『四年生になったら門限6時って言ったじゃない。』

泣いて訴えても却下されたが、あまりにワタシが煩かったからか?

『じゃあ、六年生になったらね。』

と言ってくれたが、実際六年生になっても5時に変わりなかった。

この頃になると、夕食までに帰ればいい子が増えた。
ワタシのいない時間が長くなり、ワタシが帰ったあと友人達が何を話したか分からないが、学校でも会話に入れない事も増えてきた。

『ねぇ、何の話?』

聞くと初めのうちは一々説明してくれた友人もいたが、ついに面倒くさくなったのだろう。
適当にあしらわれる事が多くなった。

そして

『カスミちゃんのオウチ、厳しいよね!』

『お母さん怖いよね!』

そんな事を言われ、孤立する事が多くなった。

それを母親に言うと

『そんな友達と付き合う方が悪い。』

6時にしてもらえなかった門限の話も

『ウチはウチ、余所は余所』

この

【ウチはウチ、余所は余所】

と言うセリフは、全ての事に応用された。
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ビタミン ©著者:まっきー

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